祈るように夜を包む霧の中に佇む@祝祭
2006年11月24日 フェット・アンペリアル贔屓の初単独主演作が『フェット・アンペリアル』でよかった。
相手役がうめでよかった。
二番手が涼さんでよかった。
時が経つにつれて、その思いが強くなるのです。
ああ、これって、なんて幸せなことなんでしょう!(キラキラ)
勿論『フェット・アンペリアル』には構成的に弱いとこもある。書き込みが浅いとこもある。
でもそんな、ちょっとダメなとこも含めて、この作品のすべてがいとおしくてなりません。
公演中もその後も全然書けてない祝祭についてのあれこれ。せめてCSファーストランまでには、と思っていたけどサッパリでした。ニール茶も途中でぶん投げっぱなしだし…orz
ファーストランどころか、もうすぐ放送第1波終わっちゃうよ。
10年前に発売されたゲームにまだ萌えてるようなヲタクなので、今でなくてもいっかあ、ってついつい後回しにしちゃうんですけど、ナマモノ萌えしてるときはそれじゃだめなんですよね。リアルタイムにやっていかねば…ってわかってはいるんですけど。自戒。しかし、これだけは言える。私の祝祭萌えは10年後も収まっていないでしょう。いちど好きになったらしつこいです私。
そんな私の友であるところのCS祝祭全編放送。
案の定千秋楽映像だったという痛恨の一撃はあったものの、カメラワーク・編集は予想以上に良かったです。
小うるさい、主演命の祝祭担も満足の出来です。スカステさんありがとう!
以下、とつぜん成文化したくなったので書いておきます。
属性ヲタクの煮えてる主演ファンが、書いてることなんで、ゆがんでますよ。
真に受けないでくださいね。
…せめてこうやって予防線を張らないと書けない。あまりにも思い入れが強すぎて書けない。
どうしようもない小心者と笑ってください。
---------------この先きけん---------------
-------------ネタばれも有るよ-------------
CSさんわかってるなあ、と特に唸ったのは、プロローグと2幕始まりでした。
そこに居ない相手を思う、それぞれのモノローグ。
1幕はじまりはウィリアムの、2幕はじまりはエンマ、それからウィリアムの。
それぞれの胸の内に浮かぶ、愛しい人の面影。
心を寄せ合うふたりだけれど、その動線が重なることはない。
すれ違い続けるウィリアムとエンマ。 手を伸ばして互いを求め合うけれど、指先が触れる事はなく、姿を見失う。哀しい結末を予感させるように。
寄りすぎることも引きすぎることなく、絶妙なパースで、それぞれの動きを映し取ってくれてました。震えた。
プロローグ。「♪絡み合った指先に残った痛みさえ 残した傷跡、ともに生きた証だと思えば今もいとしく」で、ふたりがほぼ同一線上で同時に手を差し延べるとこ、ここでもウィリアムとエンマの動線は微妙にずれて重ならないんですよ(ここはCS映像だとわからないけれど)。
ウィリアムを見守るように背後に佇むエンマの瞳は、うつろ。
哀しい微笑みを浮かべた彼女の瞳に、ウィリアムは映っていない。
ウィリアムを遺して逝ったエンマは、永劫晴れることのない霧の中にたゆたい、とらわれている。
ふたりが一直線上に見える下手前方だと、ふたりの動線・目線が微妙にすれ違っていることがハッキリわかって、切なくてしょーがなかったんすよね。思い出すと泣けてくるわ。
よくあるパターンとして、守護霊となったエンマが、現身のウィリアムを優しく微笑んで見守っていたっていいわけですよ。
でも、彼の追憶のエンマは、そうじゃない。
瞳に宿る哀しい影を消しきることのできないまま、あまりにも早く逝ってしまった彼女に、彼はずっと、とらわれたまま。
『フェット・アンペリアル』どんだけ哀しい話なんだ…って感じですが、でも私はそう解釈してます。
彼は、彼女が残してくれた場所で、ひとり生きつづける。
彼女が残してくれた場所で、もう二度と同じような過ちは犯すまいと、それを自らの使命として。
そして、自分の使命を果たし終えた時、彼はそっと去っていく。
彼女が残してくれた場所から、そして現し世からも。
最後のワルツ、フィナーレのワルツはそういう意味だと私は思っています。
自ら命を絶ったわけではないだろうけれど、でも、彼にはもう退任と同時に、現し世に生くる意味も無くなっていたんだと思う。そこで彼の命の炎は燃え尽きたんだと思う。
彼と彼女は、長い時を経て、ようやく再会したんだ。
しあわせそうなふたりに、涙とまんないっす私。
哀しいんだけど後味が悪くないのが、祝祭のいいとこだよなあ。
もちろんカット割りに文句つけたいとこも何箇所かありますよ。当方、欲張りですから。
例えば、そこ見せてよ!って思ったのは、カフェ・アングレ。
「伯爵を妬かせないと。任務でしょ」
「わかってる」
「馬鹿ね」の後の、ウィリアムの表情。
馬鹿ね、と言われてウィリアムのスイッチが入る。すっと背筋伸ばして真剣な表情で仕事にとりかかる。その瞬間、彼の屈折した思いが、昏い陰りとなって瞳の奥に現れる。エンマはそれを見逃さない。彼の瞳に視線を留めた彼女もまた、心の闇を垣間見せる。ワルツを踊りながら。
ここは是非アップで見せてほしかったー!
あんな顔するようになったのは、いつからだったかなあ。初日とかは気づかなかったし多分やってない。も、ほんとかっこいいすよ、しいうめ。絶賛しちゃいます。
----------------------------
これ以上寝言いうなら、検索に引っかからないところに引っ越したほうがいいような気がしてきたorz
相手役がうめでよかった。
二番手が涼さんでよかった。
時が経つにつれて、その思いが強くなるのです。
ああ、これって、なんて幸せなことなんでしょう!(キラキラ)
勿論『フェット・アンペリアル』には構成的に弱いとこもある。書き込みが浅いとこもある。
でもそんな、ちょっとダメなとこも含めて、この作品のすべてがいとおしくてなりません。
公演中もその後も全然書けてない祝祭についてのあれこれ。せめてCSファーストランまでには、と思っていたけどサッパリでした。ニール茶も途中でぶん投げっぱなしだし…orz
ファーストランどころか、もうすぐ放送第1波終わっちゃうよ。
10年前に発売されたゲームにまだ萌えてるようなヲタクなので、今でなくてもいっかあ、ってついつい後回しにしちゃうんですけど、ナマモノ萌えしてるときはそれじゃだめなんですよね。リアルタイムにやっていかねば…ってわかってはいるんですけど。自戒。しかし、これだけは言える。私の祝祭萌えは10年後も収まっていないでしょう。いちど好きになったらしつこいです私。
そんな私の友であるところのCS祝祭全編放送。
案の定千秋楽映像だったという痛恨の一撃はあったものの、カメラワーク・編集は予想以上に良かったです。
小うるさい、主演命の祝祭担も満足の出来です。スカステさんありがとう!
以下、とつぜん成文化したくなったので書いておきます。
属性ヲタクの煮えてる主演ファンが、書いてることなんで、ゆがんでますよ。
真に受けないでくださいね。
…せめてこうやって予防線を張らないと書けない。あまりにも思い入れが強すぎて書けない。
どうしようもない小心者と笑ってください。
---------------この先きけん---------------
-------------ネタばれも有るよ-------------
CSさんわかってるなあ、と特に唸ったのは、プロローグと2幕始まりでした。
そこに居ない相手を思う、それぞれのモノローグ。
1幕はじまりはウィリアムの、2幕はじまりはエンマ、それからウィリアムの。
それぞれの胸の内に浮かぶ、愛しい人の面影。
心を寄せ合うふたりだけれど、その動線が重なることはない。
すれ違い続けるウィリアムとエンマ。 手を伸ばして互いを求め合うけれど、指先が触れる事はなく、姿を見失う。哀しい結末を予感させるように。
寄りすぎることも引きすぎることなく、絶妙なパースで、それぞれの動きを映し取ってくれてました。震えた。
プロローグ。「♪絡み合った指先に残った痛みさえ 残した傷跡、ともに生きた証だと思えば今もいとしく」で、ふたりがほぼ同一線上で同時に手を差し延べるとこ、ここでもウィリアムとエンマの動線は微妙にずれて重ならないんですよ(ここはCS映像だとわからないけれど)。
ウィリアムを見守るように背後に佇むエンマの瞳は、うつろ。
哀しい微笑みを浮かべた彼女の瞳に、ウィリアムは映っていない。
ウィリアムを遺して逝ったエンマは、永劫晴れることのない霧の中にたゆたい、とらわれている。
ふたりが一直線上に見える下手前方だと、ふたりの動線・目線が微妙にすれ違っていることがハッキリわかって、切なくてしょーがなかったんすよね。思い出すと泣けてくるわ。
よくあるパターンとして、守護霊となったエンマが、現身のウィリアムを優しく微笑んで見守っていたっていいわけですよ。
でも、彼の追憶のエンマは、そうじゃない。
瞳に宿る哀しい影を消しきることのできないまま、あまりにも早く逝ってしまった彼女に、彼はずっと、とらわれたまま。
『フェット・アンペリアル』どんだけ哀しい話なんだ…って感じですが、でも私はそう解釈してます。
彼は、彼女が残してくれた場所で、ひとり生きつづける。
彼女が残してくれた場所で、もう二度と同じような過ちは犯すまいと、それを自らの使命として。
そして、自分の使命を果たし終えた時、彼はそっと去っていく。
彼女が残してくれた場所から、そして現し世からも。
最後のワルツ、フィナーレのワルツはそういう意味だと私は思っています。
自ら命を絶ったわけではないだろうけれど、でも、彼にはもう退任と同時に、現し世に生くる意味も無くなっていたんだと思う。そこで彼の命の炎は燃え尽きたんだと思う。
彼と彼女は、長い時を経て、ようやく再会したんだ。
しあわせそうなふたりに、涙とまんないっす私。
哀しいんだけど後味が悪くないのが、祝祭のいいとこだよなあ。
もちろんカット割りに文句つけたいとこも何箇所かありますよ。当方、欲張りですから。
例えば、そこ見せてよ!って思ったのは、カフェ・アングレ。
「伯爵を妬かせないと。任務でしょ」
「わかってる」
「馬鹿ね」の後の、ウィリアムの表情。
馬鹿ね、と言われてウィリアムのスイッチが入る。すっと背筋伸ばして真剣な表情で仕事にとりかかる。その瞬間、彼の屈折した思いが、昏い陰りとなって瞳の奥に現れる。エンマはそれを見逃さない。彼の瞳に視線を留めた彼女もまた、心の闇を垣間見せる。ワルツを踊りながら。
ここは是非アップで見せてほしかったー!
あんな顔するようになったのは、いつからだったかなあ。初日とかは気づかなかったし多分やってない。も、ほんとかっこいいすよ、しいうめ。絶賛しちゃいます。
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これ以上寝言いうなら、検索に引っかからないところに引っ越したほうがいいような気がしてきたorz
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