幕が下りた後、2階で観ていた私とkineさんは、1階席に緑野さんの様子を見に行った。
もう泣いてもなかったし、思ったよりも大丈夫かな?と一瞬思ったけど、やはり歩いてみると相当ふらふら。
こんなふうに昂ぶることができる緑野さんの感性を、私は時にうらやましく思う。
すぐお見送りの場所取りに向かうのは無理と判断して、私たち3人はゆっくり行くことにした。
私もkineさんも、きっとこうなるとは思っていたので、余裕(笑)。

ふと、劇場3階の窓から下の道路を見下ろすと、すごい人の数。
白い人の群れ。

1階まで降りてみると、やはり既にものすごい人の壁ができていた。
背の高い私と緑野さんはそれでも余裕で見られるけど、どちらかといえば背の低いkineさんはたいへんだ。

かのちー、みっこさん、ケロさんの順に出てきた。

かのちは最後の出でも、あの可愛らしいな笑顔。晴れやかににこにこと手を振って、ガッツポーズもしたりして、、赤いオープンカーに乗って行った。そうかあ、オープンカーかあ(笑)。すごいなあ。でもそれが、最高にキュートな娘役・叶千佳にぴったりだった。どこまでもラブリーなのに、それでいて凛として男前。いいぞ、かのち!

ケロさんが出てくると、それまでへたりこんでいた緑野さんが、力を振り絞って立ち上がる。がんばれがんばれこあら!
私とkineさんで緑野さんの両脇を支えて、人垣の後ろから、ケロさんの姿を追う。
ケロさんは、綺麗な笑顔で、歩いていく。
歩いていく。
なので聞いてみた「追います?」。
そして人垣の後ろの開いたスペースを、ケロさんの歩みにあわせて、平行して歩いて追っていく、あやしい3人組(肩組んだまま/笑)。
出遅れて、列の前の方に居なかったからこそできる芸当。災い転じて福となす。
おかげで、最後の最後まで見送れました。悔い無し。

みっこさんは優しげな眼差しでファンの声援に応えてた。ああいう人のファンで、卒業の日にああいう表情を見られたら、しあわせだろうなあ。

緑野さんもフラフラだし、退団者を見送ったところで、私たちはごはんを食べに移動することに。
わたさんとしいちゃんの出はまだだったけど、でも今日はいいんだ。
しいちゃんのお見送りをしたら、またひとつ、終わってしまうじゃない。
しないでとっておいたら、まだ、なんだか、時にふいに、終わっていないような気持ちになるかも知れない。
お別れの儀式を、しないで残しておいてしまうのも、こんな時にはまたいいものさ。
それにほら、しいちゃんは、またすぐに「タック」で会えるしねえ。
(それでも、しいちゃんごめん。と一応謝ってみる/笑)

劇場近くのガード下のイタリアンのお店に入る。
食事が来る前に、朝撮ったケロさんの楽入り写真をビックカメラに引き取りに行く。驚くほど綺麗に撮れてた。やるじゃんサトーリ。
千秋楽の夜。とても朗らか。
千秋楽の夜だってのに、ちょうどそのころ、ちょっと離れたところでケロさんのフェアウェルをやってるってのに、しいちゃんの話で、しかもダメ出しで盛り上がってしまったりする緑野・kine・サトリ(笑)。正直スマンカッタ。

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