長崎シバ集合日

2005年3月31日 星組
退団者発表がありました。

マイッハーちゃんの集合日付け退団が、ちょっと苦かった。
洗濯係のマタドール、めちゃめちゃ可愛いかったぞ。
(そして遅くなっちゃったけど、ユズキバウが最後だった音海くんも、おつかれさまでした。)

みんなみんな、これからの人生に幸あれ。

そして、長崎シバ東京楽付けのひとたちは、その日まで、
どうかいいラストステージとなりますように。

ひじょーに個人的な話、私が星担になって、これが4回めの本公演千秋楽です。
見始めてわずか2週間でほとんどまだ何もわかってなかった王家楽。
退団者の居なかった1914絢爛楽。
そして、あの長安ドルチェ楽。
3回の本公演で、自分もタカラヅカファンとして、さすがにだいぶ経験値があがってきたみたいですね。

実はねえ、この長崎シバ集合日のこと考えて、去年の暮れあたりからすごい覚悟を決めてたんですよ。
正直、まあ、御贔屓の立ち位置もなんだかあ(以下自主規制
……とにかく、すごい覚悟を決めてたんですよ。

だからかな。
ついに来たか、と自分でも驚くほど冷静に受け止めています。
もちろん、さびしい気持ちはあります。
でもそれ以上に、
長崎シバ東京楽まで、どうかいいラストステージとなりますように、ひたすらに祈っています。


といいつつ、私、実はあんまり湿っぽくありません。すいません。
なぜなら「長崎しぐれ坂」が、めちゃめちゃ楽しみになってしまってウキウキだからです。

だってだって、あの配役表!

仙堂嬢が「禿」ってことは、芸者の檀ちゃんと絡むってことでしょ?
檀&ドウの並びが満喫できるってことですよ。

しいちゃん=「館岡」、おかっちさん=「鈴木」、ゆかりちゃん=「石浜」ってことは、
この3人は同じチームだってことでしょ?

………ついに、ケペラー3人並びキタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!

しかもこの名前、きっと凶状持ちの伊佐次を追う役人でしょ?
それって、絵的にもかなり美味しいんじゃ無いですか?
「佐藤」のにしきさんも同じチームだし、これはもう、どうしていいかわかんないくらい美しい並びですよーーー!
(えーっと、その観点からは、「旗野」のますちんさんはひとまず置いておくとします/笑)(一応言っときますけどサトリさんはますちんさんが大好きです)


というわけで、退団発表の日なのにこんなにウキウキしちゃってて、ダメじゃん私、です。
冷たいわ。人間としてまずいんじゃないの?
とねえ、かなり自分の反応にへこんでいたりもしました。さすがに、ねえ。

でもねえ、なんだか、思い返してみると、
私、別れがかなしいという気持ちが、他のひとにくらべて、とても薄いようです。

それはきっと、ひとつには、育ってきた環境のせいです。私、小学生時代を、人の入れ代わりの非常に激しい場所で過ごしたので、人は別れるのが当然、という気持ちが他のひとより強くなってしまったようです。
そして、同時に、いつかまた会えるよ、という気持ちもね。
別れたくなくたって別れなくちゃならない時はあるし、再会する時はする。思いがけないとこであっさり再会するもんですよ。それもまた嬉しいものですよ。
たとえ離れたって、楽しかった思い出は消えるわけじゃないし。
だから、違った道に進むのは、かなしいことじゃない。

あとね、それとはまた別に、タカラヅカにはまる前に競馬好きだったことも大きいです、きっと。必ずしも望んだわけじゃないのに訓練されて、レースに出て、生き残るためには勝つしかなくて引き際を自分で決めることも出来ず、その命運を人間にゆだねざるを得ない馬たちをたくさんたくさん見てきてしまったから。
輝いて生きていた彼らを私は心の底から愛したけど、その一方で、彼らがひとりまたひとりとひっそり名簿から消えていくのを、何もできずに、ただ一方的に知らされるしかなかった。
そこで、麻痺した部分もあるんだよなあ。
だって彼らの行先を、ぜんぶ考え出したら辛すぎるから。いちいち悲しんでいたら、心が持たないから。

その馬たちのことを考えるとね、ある程度自分で行く先を決められる人間は、まだ恵まれてるんだなあ、とつい思ってしまうのです。

そして、こうして退団発表をして、ファンと一緒に最後の公演に向かうタカラヅカとは、なんとあったかいところなのか、と。

まあ、それぞれの退団理由にはいろいろあるとは思うんですが、
今のこの星組でお見送りできるのは、それはそれでとても幸せなことだと思いますので、私は前向きに、長崎シバ東京楽まで、思いっきり前向きに応援していきたいです。

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