つづき

――最後の日というのは、御自身はみなさんのところにぐるぐるまわって御挨拶とかされるんですか?
汐美「そうですね、あのスタッフさんとか、先生方とかいろんなところに、オケの方とか、大道具さん小道具さんすべてのところに挨拶に行くので。だから早いんですけど、早く楽屋入りして、化粧して、みなさんのところに御挨拶して、生徒のみんなのところにも、ちゃんと御挨拶して。で、そこから、いろんな絡みの御挨拶というか、『1か月間ありがとうございました』っていう個人個人の挨拶に行くんですけれども。」
――開演前にそれだけこなして、大変ですよね。
汐美「退団者は大変ですよ。ほんとに。あの、初日もそうなんですよね。初日も、同じようにまわるし、その退団の、あの大階段下りる練習の日も、始まる前と、終わってから?と、全部御挨拶回らなきゃならないので。そういうのとかいろいろ考えると、退団者ってほんとに大変だな、と。これはもう退団者じゃないと経験できないので、今まで退団された方の――私はもうしたんですけれども――もうほんとに、あーすごいな、って、思いますね。
――だからみなさん、退団される時っていうのは痩せてらっしゃるんですねえ。
汐美「(笑)」(会場笑)
――お痩せになりませんでした?
汐美「別になりませんでしたねえ」
――めずらしいですね。
汐美「たぶん太ったとおもいますよ(笑)。体重計乗ってないからわかんないんですけど。(ひとりごとのように)そうなのかなあ。」
――普通はみなさんねえ、どんどん痩せてらっしゃって、
汐美「そうなんですか?(笑)」
――楽の時にはもうほんとに、これ以上やせられないだろう、っていうくらい痩せてらっしゃって。
汐美「私と…麻園は、あの、ふたりとも穏やかで。同期だったし、同期退団だったので、あのー…お互い、私はけっこうせかせかせかせかしてるんですけど、彼女は『だいじょうぶぅ』(可愛らしくみっこさんの真似)って、あの、ふたりでにっこりして、イイ感じで毎日穏やかに過ごしていて、穏やかーに日が過ぎていって、あっという間に千秋楽だったので、だからなんか、痩せることなく…楽しく毎日過ごしてた感じなんですけど
。」
――退団者が同期だったということで、何か安心感のようなものがあったんですか?
汐美「そうですねえ。まあ、あと一人、叶千佳ちゃんっていって、下級生のコが居たんですけど、下級生だったんでね。彼女も別に、ああどうしたあこうしたあ、っていうのもなく。うん、さっぱりあっさり、なんか……わあ〜ということもなく終わりましたね。1か月だったのでー、1か月半あると、もっと大変だったと思うんです。公演が1か月しかなかったので。個人的にはいろいろ大変なこともあったんですけれども、あのー、ま、楽屋内とか、そういう面では、とっても穏やかに過ぎていきました、日々が。」

つづく

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